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第32回フリーワンライ お題:「何度言えば信じてくれますか」

 君はすぐに「本当ですよ」なんて言う。
「昨日幽霊を見たんです。本当ですよ」
「事件に巻き込まれたので遅れました。本当ですよ」
「私、テレパシーが使えるんです。本当ですってば」
 嘘ばっかり。
 君の幼くて可愛い嘘は心地いいけど、本当って言われたらもう無条件で嘘だと思ってしまう。
 だから、本当に先輩が好きなんです、って言うのも嘘なんでしょ?
「本当です。私は先輩が大好きなんですから」
 君は可愛い後輩だから、といつものように流す。本気になんてしなくていい。
「こんなに毎日言ってるのに、どうして信じてもらえないんですか。信じてもらえるまで何度も言いますけど」
 いつも部活の後はじゃれるように甘えてくる君も流石に不満げだ。
 そんな顔をしていても君は可愛らしい。

 でも嘘なんでしょう?

 休みの日、街で見かける君はいつも違う男性と一緒にいる。
 腕を組んで、楽しそうに寄り添って。
 君に似合わない濃い色の唇で男に「好きだよ」とくちづける。
 人目をはばからぬ迷惑行為なのに、私は目を逸らせなかった。

 私はそれを指摘しない。
 嘘だなんて言ったりもしない。
 いつも通り、君の言う「本当」をにっこりと聞いてあげる。
「先輩、本当に大好きですよ」
 私は自分が傷付かない位置で、君の「好き」を毎日浴びて過ごしたいんだ。
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イマイマイ

Author:イマイマイ
へたれゲーマー。最近はもっぱら家庭用。
本命はテクニクビート。愛してます。

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